76、統計とは(統計を考える)


法人企業統計


法人統計は、典型的時系列データである。そして、階層的統計の典型でもある。

法人企業統計は、財務省が我が国の営利法人の活動事態を明らかにするために、資本別、業態別に分類し、財務諸表に基づいて作られた統計調査である。国民経済計算にも活用されており、統計法において「基幹統計」にも指定されている。

資本別、業態別に分類しているのは、法人企業は、規模や業態によって業績が違う事を表している。
この点を前提として分析し、政策を立てなければ、法人企業統計を調べても意味はない。

財務省を調査主体とした法人企業統計は、営利法人を対象とした標本調査による統計である。
目的は、「我が国における法人の企業活動の実態を明らかにし、あわせて法人を対象とする各種統計調査のための基礎となる法人名簿を整備することにある。」とされる。
調査は、資本金1,000万円未満、1,000万円以上2,000万円未満、2,000万円以上5,000万円未満、5,000万円以上1億円未満、1億円以上10億円未満、10億円以上の資本金階層別、業種別に層化し、資本金5億円未満の各階層は等確率系統抽出により抽出し、資本金5億円以上は全数抽出したものである。
調査事項は、年次別調査と四半期別調査がある。調査期間は、年次調査を例にとると12月上旬と6月上旬の2回に分けて行われる。公開は、9月上旬になる。
調査方法は、調査票に基づいて郵送またはオンラインによる自計記入による。

法人企業統計の特徴は、第一に、一次統計と二次統計が混在しているという事。第二に、資本別に階層があるという事。第三に、業態別に区分されているという事。第四に、会計情報に基づいているという事。第五に、調査期間としては、一年と四半期別の二段階調査になっているという事である。



ベイズ統計
確率と統計
確率と統計(教育)



参照
「道具としてのベイズ統計」 涌井良幸著 日本実業出版


       

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