65、ただの意味



安ければなんだっていいという風潮がある。
行き付く先はただ、すなわち、無料である。

無料とは何か。
ただの意味を安ければいいとしている者は理解しているのだろうか。

無料というのは、経済的価値を認めていないという事である。
無料というのは価値がないという事を言っているような事である。
つまり、経済的働きを認めていない。
無料という事はそういう事である。

無料の表裏にあるのが無人である。
無料同様、何でもかんでも無人化してしまえという考えが横行している。

無料化も無人化も経済の本質を理解していない事による。
無人化の動機はコスト削減であろう。それに労働力不足。
その裏腹に所得や雇用が減少する事を故意にか見逃している。

市場経済というのは、お金の動きによって物の動きをうな家事、制御する仕組みによって成り立っている。
実の点を見逃すと経済政策の効用が理解できにない。
ただ安ければいいという訳にはいかないのである。

市場経済は、交換を前提として成り立っている。
交換が成立しなければ経済は破綻するのである。

無料で資源が流れているのなら、市場なんていらないのである。

また、無料というのは、生産者の否定である。
これは無人化にも通ずることである。
無人化は労働の否定である。
そこには、費用や利益は搾取であるという間違った認識がある。
市場経済は、費用や利益があるから成り立っている事を忘れてはならない。

費用や借金、労働は悪だという思想が根底にある。



       

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