エネルギー産業というのは、エネルギーの開発、生産、伝達、消費、また、それらの過程にかかわる設備や器具全般を製造、運搬、管理をする産業である。
 エネルギーとは、目に見えない力を指して言う。エネルギーとは、力、あるいは、力の源を指して言う。エネルギーは、本来、力そのものであり、無形なものである。目に見えない、無形な物では財として成り立たないので力を発生させる物質や装置、状態を指して産業の名前とする場合が多い。故に、エネルギー産業では素となる物質が重要になるのである。力とは、動かす力、即ち、動力。熱する力、即ち、熱力。爆発(破壊)する力、即ち、爆発力(破壊力)などである。力の源とは、火力、水力、電力、原子力、風力、重力、地熱力、人力、馬力(牛や馬といった動物の力)である。エネルギー源とは、石油、石炭、その他燃料、天然ガス、川の流れといったエネルギーの源となる物質、あるいは、作用である。

 最近は、物理的な範囲でのエネルギーから情報や貨幣までを含めて、言う場合もある。即ち、情報、通信、金融をも含めて社会を動かすインフラストラクチャー全体をエネルギーと言う事もある。又、更に広い意味で捉えると生命力という生きていく上で必要な力をも含める場合がある。ただ、産業的に見ると、生命がかかわる有機的な分野と非生命的、無機的分野とは、分けて考えるのが一般的である。故に、ここでは、物理的な意味でのエネルギーに限定して扱うこととする。

 エネルギーは、第一に熱源、第二に、動力源である。

 エネルギー産業の主たる仕事は、力という無形の財を取り扱うのであるから、主として、そのエネルギーの源となる装置や物質を開発、生産、運搬、管理することである。

 大量生産、大量消費を前提とした市場経済に則って生活している今日、エネルギーは、生活をしていく上で、絶対不可欠な財であり、産業である。

 エネルギー産業の代表的なものは、第一に、電力産業、第二に、石油、石炭産業、第三に、ガス産業などが上げられる。これらに上下水道産業が加わるとライフラインの核を司る産業となる。故に、エネルギー産業は、社会資本に分類される場合もある。

 先にも述べたように、社会資本に関わる産業の基幹企業は、いずれも、大規模な設備を必要とし、その為に、巨額の設備投資を必要としている。つまり、固定資産、固定費用が多額になり、償却に時間がかかるという会計的構造を有する。固定資産が大きいために、操業率を高めようとするために、乱売おちいり易いという特性がある。その為に、川上産業は、独占的、寡占的体制になりやすい。独占も、電力や都市ガスのように地域独占的体制になりやすい構造を持っている。
 また、物価に直接的に影響を与えるために、なるべく、価格を平準化しておく必要がある、反面に、多くの原材料の産出国が偏っている上にも政情が不安定な国が多いのが実情であり。その為に、調達コストが不安定なのである。国際紛争の火種と言われる由縁である。

 それは、巨額な設備投資を必要としている上に、設備の維持、点検に、長期間、経常的な費用がかかる。生活や物価に直接的な影響を与えると言ったことが原因である。

 又、消費地の近くでエネルギーを発生させる場合と、遠くで発生させる場合、エネルギーの運搬手段にもよるが、エネルギー効率が違ってくる。
 

エネルギー産業

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