消費のアルゴリズム


消費の意義と目的


消費は、生きる為の活動である。
消費の目的は、人生そのものである。つまり、生病老死、衣食住にある。

消費の場は生活の場である。消費の意味するのは、人生の軌跡である。消費の根本は、生病老死である。消費の根幹は、衣食住である。消費は、生活を実現する。

消費は、最終目標である。
消費は、経済の目的を実現する事である。どの様な消費、即ち、生活をするのか、その設計がなければ経済の全体像は構築されない。
消費は、生きる事、生活を実体化する事なのである。消費は現実である。
消費は文化である。

消費には質がある。消費で一番の問題は、質である。消費の質は人生に関わっているからである。そして、消費の質の変化が経済に決定的な変化をもたらすからである。

消費は浪費ではない。消費は個々人の思想に基づく。思想を実現する事である。

現代の経済では、生産だけに偏り消費を経済としてみなさない傾向があるが、消費は生産と並んで両輪である。生産経済が確立しているように、消費経済の確立も急がれる。

一般に経済を主導するのは、消費であって生産ではない。生産力より必要性が優先するのである。
一部の例外を除いて、需要が供給を生み出すのである。

経済の基礎単位は、消費単位である。なぜならば、消費は、生きる為の基礎的な活動だからである。故に、消費の場は、生活の場であり、消費単位は、経済の基礎単位なのである。

現代の経済は、消費を軽んじていて、生産に偏り過ぎている。それ故に、分配の機能が正常に働かない。
消費と生産は、経済を動かす両輪である。消費と生産の均衡がとれて経済は安定するのである。生産だけが速く回転しても消費の回転が遅ければ経済は、まっすぐには進まない。

経常的消費の核は、衣食住にある。更に、近年では、交通、エネルギー、通信が加わった。
この様な日常生活の上に冠婚葬祭などの人生が築かれる。

市場経済では、消費は支出として現れる。日常生活に対する支出の上に、自己実現のための支出(投資)が上乗せされる。

市場は、消費者によって作られる。消費は、産業の枠組みを作る。


消費の中心


消費の中心は家計である。
消費の主体は、家計以外に一般政府がある。
家計と一般政府は、最小消費支出を構成する。

生産の根本が事業計画ならば、消費の根本は、人生設計であり、生活設計である。
市場は、消費者によって形成される。
生産者は価格を上げるように働きかけ、消費者は、物価を低くするように働きかける。
生産者と消費者の力関係によって景気は変動する。
それが需給関係を形成するのである。

消費の核となる経済主体は家計である。そして、会計は、現金主義を基本として、税金も現金主義に基づいて徴収される。

消費の性格


消費の構成と質が経済の大枠を作る。
消費の構成と質の変化が産業の在り様を変質させる。

消費には、波があり、その波が景気の波を形成する。
消費の波には、一日の波、一週間の波、一か月の波、季節変動、半期の波、一年の波、商品のライフサイクルによる波、人生の波などがある。





消費の働き


消費は市場を形成する。

消費は、支出によって実現される。




消費の構成と質


生産に投資と経常収支があるように、消費にも投資と経常収支がある。
生産が生産手段に対する投資と生産のための経常収支であるのに対し、消費は消費のための投資であり、消費のための経常収支である。

消費の「お金」の流れには、投資と経常収支がある。
投資には、住宅投資、教育投資等が主たるものである。
投資には、蓄えも含まれる。蓄えには、経常収入から支出を引いた余り。非常時、緊急時に対する備え。出産や冠婚葬祭と言った一時的な出費に対する備え。住宅投資や老後のための準備金などの目的がある。

経常収支は、基本的に日常生活に必要な支出を基礎として成り立っている。
基礎支出は、生存に係る食料、そして、衣服からなる。今日では、この他に、ガス、水道、電気と言ったインフラに係る支出も含まれる。そして、次に、交通や通信と言った準基礎支出が加わる。これらの支出が生活の基礎を構成する。

その他に、固定的支出として社会保険とか、税金と言った公的支出が引かれる。年収から公的支出が引かれたものが、自分たちが私有に使える手取り、可処分所得である。

消費の働きには、周期がある。消費の周期には、一日、一週間、一か月、旬(季節)、半期、一年、一生(長期)の周期がある。そして、消費の周期が消費のアルゴリズムの下地となる。
消費の周期は、支出の周期に重なる。

市場は、消費者によって形成される。故に、最大の人口を擁する中国は、いずれは最大の市場を有する国になる。と言うより、実質的には、常に、中国市場は最大なのである。この点をよく理解して経済は考えなければならない。


消費のアルゴリズム


消費は、先ず、支出として現れる。生産の場の支出の様な収益、収入を得る手段としての支出ではなく。消費のための支出は、対価、見返りのない支出である。
消費に対する支出は、対価を前提としていないから基本的に無収入である。この点が、生産と消費に対する支出の根本的な違いである。
つまり、消費のための働きは、無報酬だという事である。消費に対する働き、無報酬だと言っても経済的価値がないのではない。ただ、経済的価値が貨幣的価値に置き換わらず、市場取引として認められないという事である。
この点こそ、生産と消費の決定的違いなのである。
消費は、基本的に消耗であり、再生産を前提としていない。故に、支出による収益は見込めない。この性格は、経常収支も消費投資も同じである。

故に、消費は、基礎的収入を根本として成り立っている。基礎的収入は、固定的で、安定した収入を指す。
所謂、定収入だが、定収入を維持する為の手段、仕組みがその国の経済に決定的な働きをしている。
定収入を支える仕組みは、雇用形態、賃金体系、経営主体の構造、会計制度、経済に係る法、社会保障制度、社会保険制度、年金等である。
収入が安定する事で消費者金融が確立される。
借金の手段は、基礎的収入の構造に依存している。

家計の収入状態によって支出の優先順位は決められる。それが消費のアルゴリズムの基礎となる。







       

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